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鎌ケ谷総合病院 公式ブログ 病院ニュースや医療情報をお届け!

鎌ケ谷総合病院(千葉県鎌ケ谷市)の公式ブログです。イベント情報から医療マメ知識まで色々発信中です

難治性膝軟骨損傷に選択肢 自家培養軟骨移植

病院・医療ニュース 医療情報

鎌ケ谷総合病院(千葉県)は難治性の膝軟骨損傷に自家培養軟骨移植の治療選択肢を提供している。同院は今年2月から同治療法を導入、すでに3例に実施した。同治療法は低侵襲で軟骨の生着率が高く、広範な欠損にも対応可能だが、実施する医師にも施設にも資格が必要で手術の難度も高いことから、3例以上の治療実績をもつ病院は全国で28病院と少ない。膝軟骨損傷は重症化すると行動が制限されるほどの痛みを伴うこともあり、難治患者さんの福音となっている。

 

自家培養軟骨移植は、自身の膝軟骨組織の一部を採取し、それを培養して欠損部に移植する再生医療のひとつ。2013年4月に保険適用となったが、実施には厚生労働省の施設認可が必要で、認定施設は全国で188施設(6月17日現在)、1例でも実施したことのある病院は97施設と広まっていないのが現状だ。

 

治療施設が限定的な理由の背景には、実施施設にも実施医にもある程度以上の経験を求める資格が必要なうえ、手術自体に技術と手間を要し、難度が高いことが挙げられる。しかし、従来法に比べ患者さんの受ける恩恵が大きいことから、望月猛・副院長兼整形外科・リウマチ科診療部長は同治療法の導入を決意。今年2月の開始以来、3例に実施し良好に経過している。

 

自家培養軟骨移植の適応は、事故やけがによる外傷性軟骨欠損症、もしくは激しいスポーツなど使い過ぎが原因の離断性骨軟骨炎で、軟骨欠損部の面積が4㎝以上かつ年齢がおおむね50歳以下の患者さん。年齢を50歳以下としているのは、術後1カ月半程度は手術した膝に絶対に荷重してはならず、松葉杖歩行が必須のため、自重を支える腕の力が必要だからだ。

同治療は、膝軟骨損傷治療の第一選択であるドリリング(骨髄穿刺による刺激で軟骨再生を図る治療法)が奏功しない場合に、患者さんの同意があればアレルギーテストなど経て実施する。従来、ドリリングが奏功しない場合は、身体の動きに影響の少ない自身の他の部位の軟骨と骨の一部を欠損部に移植する骨軟骨移植を実施してきた。しかしこれは、正常部位の軟骨と骨を障害するうえ、欠損部が大きすぎると対応が難しいという問題点がある。

自家培養軟骨移植は、約0・5gの少量の軟骨から4週間で5㎠の円状軟骨シートが3枚培養でき、広範囲の軟骨欠損に対応可能。培養した軟骨シートを軟骨欠損部に縫い付けたり、縫い付けた部分がずれないよう骨膜でパッチ(蓋)したりするには技術と手間を要するが、「侵襲が少なくて済むうえ、生着率が90%以上と高く、うまく生着しないことによる再受傷が起こりにくいので、当院では適応患者さんには積極的に勧めています」と望月副院長は同治療法のメリットを挙げる。

 

膝軟骨損傷は重症化すると関節が変形したり、軟骨が骨ごと剥がれて周囲を損傷し炎症を起こしたりして強い痛みを伴い、なかには歩行困難となるケースもある。症状はすぐには現れないこともあるため、「直近でけがや膝を使い過ぎた覚えがなくても、膝に痛みや違和感がある場合は、近隣の整形外科を受診してみてください」と望月副院長は呼びかけている。

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低侵襲で生着率の高い自家培養軟骨移植を推奨する望月副院長

 

 

wrote by 徳洲新聞

徳洲会グループ - 徳洲新聞ニュースダイジェスト

 ※本記事は徳洲会グループ発行の新聞新聞掲載記事を転載したものです。

kamagayageneralhospital.hatenablog.com

www.kamagaya-hp.jp 

 

鎌ケ谷総合病院 整形外科

住所:千葉県鎌ケ谷市初富929-6

電話:047-498-8111(病院代表)

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