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医療機関の上手な使い方その2~セカンドオピニオンと紹介受診の違い~

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セカンドオピニオン』という言葉が普及してどのくらいの時間が経ったでしょうか。当院を受診される患者さまやご家族さまからも、セカンドオピニオンに関するご相談を頂く機会も増えてきました。

ただ、セカンドオピニオンに関する相談の中で多いのは「紹介受診の事をセカンドオピニオンだと思っていた」「セカンドオピニオンが高額になるとは思っていなかった」というものです・・・そこで、今回はセカンドオピニオンと紹介受診の違いとセカンドオピニオンを受ける方法を簡単に解説しますので、今後の病気治療の参考にして頂ければ幸いです。

 

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冒頭で患者さまやご家族から頂いた相談の中に「他院への紹介受診の事をセカンドオピニオンだと思っていた」という相談の一例をあげましたが、同じような認識の方は意外と多いようです。

確かに、治療中の医療機関から離れて別の医療機関を訪れる~というところまでは同じなのですが、それ以外の性質は紹介での受診とは大きく異なります。まずは「セカンドオピニオン」と「紹介での受診(検査含む)」の違いをみてみましょう。

 

セカンドオピニオンとは何か~

医学書院 医学大辞典第2版によると、次のように解説されています。

セカンドオピニオン[英]second opinion 患者が、現在かかっている医療機関から提供されている医療行為(治療法のみならず、主治医の診断も含まれる)に疑問を感じ、納得のために別の第2の医療機関を受診して求める意見。

つまり、主治医以外の医師に助言を求めること(相談をすること)セカンドオピニオンというわけですね。実際のセカンドオピニオンもその通りで、あくまで相談という立ち位置になるため検査や治療は行いません。

患者さまは現在受診中の医療機関で受けている治療の相談を「立場が異なる医師(セカンドオピニオン担当医)」に出来る為、治療の比較ができること、より適している治療を患者さまご自身が選択する切っ掛けになり得ること、そして患者さまが病気や病気治療への理解を深められるといったメリットがあります。

 

 

~紹介での受診とは~ 

セカンドオピニオンは『相談』。では『紹介での受診』はどうでしょう。

医師が患者さまを診察した結果、他の医療機関での治療・検査が必要だと判断した場合や、引っ越しなどの患者さまの事情で他の医療機関に転院する場合は、これまでの治療経過等を記した診療情報提供書(紹介状)を発行して別の医療機関患者さまの治療を引き継ぐことになります。これが所謂「紹介」です。

※治療中の医療機関では取り扱いの無い検査を他の医療機関に依頼する場合も検査の紹介を行います。

 

 

 

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ここで気を付けたいのは、セカンドオピニオンはあくまで「相談」であって「治療を引き継ぐ」わけでは無いという事です。セカンドオピニオンは「相談であり、別の医師の意見を聞くこと」で「治療を引き継いだ(治療を行う)」わけではありませんから、セカンドオピニオン後は元の医療機関に戻って治療を継続する事が前提となります。

したがってセカンドオピニオンを受けている最中に新たな検査や治療を行う事はありませんし、セカンドオピニオンを受けている中でその医療機関への転院を希望したとしても『書類や検査結果が揃っているからこのまま転院しましょう』という事にはなりません。セカンドオピニオンを受けた医療機関に転院を希望される場合は、改めて元の医療機関を受診して診療情報提供書や付随する検査結果等の発行手続き発行し、そのうえで転院先の手順に則って手続きをする必要があります。 

また、あくまで相談であるため健康保険は適用外となるためセカンドオピニオン費用は全額自己負担となります。つまり、窓口負担金は通常の保険診療よりも高額になる場合が殆どです。

※料金形態は医療機関によって異なるため要確認!

 

 

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~何を聞きたいのか、目的を整理する~

セカンドオピニオンを利用する際は、まずはご自身が「何を知りたいのか」をしっかりと整理しましょう。あれもこれも~だと、あっという間に時間だけが過ぎてしまい、本当に知りたかった事が全く聞けないままセカンドオピニオン終了・・・と、なりかねません。

 

セカンドオピニオンを行っている医療機関を探す・手続きを行う~

次に『ご自身がセカンドオピニオンを希望する医療機関セカンドオピニオンの受入れを行っているのか』を調べましょう。

「えっ?」と思った方もおられるかもしれませんが、全ての医療機関セカンドオピニオンの受入れを行っているわけではありませんし、セカンドオピニオンの受入れを行っていたとしても『特定の診療科』『特定の疾患』にのみ対応している場合もありますので、医療機関のホームページや電話で事前にしっかりと確認しましょう。

また、セカンドオピニオンの申込方法も医療機関によって異なり「患者さまご自身にお手続き頂く場合」「医療機関同士での手続きが必要な場合」がありますので、申込方法についても確認しましょう。

 

セカンドオピニオン当日~

 何れかの方法てお手続きが完了した後は、予約日にセカンドオピニオンを受ける医療機関を訪れましょう。その際は治療中の医療機関で発行された紹介状や検査結果などの書類を忘れずに持参して下さい。後は、聞きたい事を忘れてしまわないように要点をまとめたノート等もあると良いかもしれません。

 

セカンドオピニオン後~

セカンドオピニオン後は元のかかりつけ医療機関に戻って治療を継続して頂きます。

繰り返しになりますが、セカンドオピニオンは治療を引き継ぐ事を目的とした受診ではなく、あくまで『相談』であるため、治療はあくまで現在治療中の医療機関で継続する事になるからです。

相談の結果、セカンドオピニオンを受けた医療機関への転院を希望される場合は、それぞれの医療機関が定める方法で転院のお手続きを行う事になります。

 

 

長くなりましたが、こんなところでしょうか。 

医療に関わる事柄は小難しいことや面倒なものばかり・・・と思わずに、上手に使って病気治療を行いましょう!

 

 

 

鎌ケ谷総合病院

住所:千葉県鎌ケ谷市初富929-6

電話:047-498-8111(病院代表)