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手術支援ロボット『ダヴィンチ』による前立腺がん手術

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全国の主要医療機関で手術支援ロボットの導入が進んでいるそうです。もしかしたら、ここをご覧になっている方の中にも「ロボット手術をしてみましょう」と告げられる方もおられるかもしれません・・・ということで、今回は手術支援ロボット『ダヴィンチ』について解説します。

 

ちなみに、鎌ケ谷総合病院は2012年から手術支援ロボット『ダヴィンチ』による前立腺がんの手術を行っており、2016年(2016年1月1日~12月31日)の手術支援ロボット『ダヴィンチ』による手術数は94例、導入からこれまで(2012年9月24日~2017年2月22日)の手術数は302例に上ります。

 

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ダヴィンチは90年代にアメリカで開発された手術支援ロボットで、99年には臨床用医療機器としてアメリカの医療機関を中心に各国の医療機関で運用が開始されました。日本国内においては、2009年に医療機器としての承認を受け、国内医療機関での運用が始まりました。2012年4月には前立腺がんの全摘出手術が保険適用となった事で、ダヴィンチを使用した手術治療は、がんの新たな治療法として注目を集めています。

 

ダヴィンチは術者の指先となる鉗子(かんし)やメスを装着する3本のロボットアームと、1本の内視鏡カメラを備えた「ペイシェントカート」と、それらの操作を行う「サージョンコンソール」、手術助手や医療スタッフ用の補助モニター「ビジョンカート」の3つの機械で構成されています。

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 では、それぞれの機械を見てみましょう。

 

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サージョンコンソールは、ロボットアームの着いたペイシェントカートを操作する為の装置です。術者となる医師は、拡大された高解像度3次元立体画像を見ながらロボットアームを操り、手術を行います。

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ロボットアームを用いて実際に手術治療を行うのが、このペイシェントカートです。ペイシェントカートには、鉗子を装着する三本のアームと1台のカメラが備わっています。アームに取り付ける鉗子は医師の手の動きを忠実かつ精密に再現するために、様々な形状があり、状況に合わせて使い分けます。

 

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 その名の通りモニターが付いたカートです。ダヴィンチを直接操作している術者以外のスタッフはビジョンカートのモニターを見ながら手術のサポートを行います。

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 手術支援ロボットには人の『手』と『目』の限界を補う様々な機能があります。特筆すべきは手ぶれの排除と医師の指先となる鉗子の可動域の広さ、そして広く明るい術野を自由に拡大して見る事が出来るという点です。これだけを聞くと術者(医師)のメリットになる事ばかりだと思われるかもしれませんが、それらは手術の正確性に大きく寄与するため、最終的には患者さまのメリットになると言えます。 

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最後に、手術支援ロボット『ダヴィンチ』による手術のメリット・デメリットです。

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1.手術に伴う傷が小さく、出血量が抑えられるため、より早い術後の回復が見込める。

2.優れた根治性と、尿失禁の抑制を含む機能の温存が期待できる。

3.ロボットアーム、鉗子の精度の高さと、手振れの排除により、正確な切開や縫合が可能になる。

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1.緑内障症例では、緑内障が増悪する可能性があります。

2.脳動脈瘤破裂症例では、再破裂を起こす可能性があります。

3.腹部手術で癒着の強い場合は、開腹手術を選択する場合があります。

 

 

いかがだったでしょうか。ロボットを使うといっても、SF映画のように機械が全てを行うわけではなく、あくまで人が手術を行い、ロボットがそれをサポートするというわけですね。

毎月開催している立川副院長による公開医療講座でも詳しく解説していますので、実際に治療を行っている医師に話しを聞いてみたい!という方は是非、公開医療講座にもご参加下さい!

 

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